結婚式の流れとBGM選びのポイント
Update:2019年05月31日結婚式のBGMを決める時には、プランナーとの打ち合わせを何度もおこなってドレスやメイク、披露宴での演出などが決まっていると思います。
これから打ち合わせを進めていく新郎新婦様は、事前に結婚式から披露宴の流れを知っていることで「どんな披露宴にしようか?」「どんなBGMを選ぼうか?」といった演出について具体的にイメージしやすくなります。
一般的に結婚式の挙式は約30分、披露宴は2時間~2時間半です。
挙式から披露宴の流れはこのようになります。
【結婚式】
- 挙式(セレモニー)
- 挙式のフラワーシャワー
- バルーンリリースやブーケトス
神前式の場合はフラワーシャワーやブーケトスはおこなわれません。
【披露宴】
- 迎賓
- 入場
- 乾杯
- ケーキ入刀
- お色直し中座・入場
- テーブルラウンド(フォトラウンド)
- ご両親への手紙
- 花束贈呈
- 退場
- 送賓
結婚式場によっては、ケーキ入刀と乾杯の順番が逆の場合や、花嫁のお色直しが2回おこなわれることもあり、演出の順番やイベントが多少異なります。
また、歓談中には2~3つの余興や、祝電の紹介などもあります。披露宴パーティーはあっという間の2時間半ですよ。
披露宴でのイベントや余興は詰め込むと慌ただしいパーティーとなります。ゲストと触れ合えるように必要なイベント、余興に絞り込みましょう。
結婚式
キリスト教式の場合、チャペルで挙式(結婚の儀式)がおこなわれます。
挙式後にフラワーシャワーがおこなわれます。
挙式後には、親族だけの集合写真や、ゲストとの集合写真の撮影や、ブーケトス、バルーンリリースなどのイベントもおこなわれます。
神前式の場合は、フラワーシャワーやブーケトスなどはおこなわれません。
1.挙式
結婚の儀式です。キリスト教式ではチャペル、神前式では神殿などでおこなわれます。
挙式にBGMは必要ありません。
2.フラワーシャワー
一昔前までは、フラワーシャワーでBGMを流すことはあまりありませんでした。
チャペルの鐘の音や、ゲストからの拍手や「おめでとう」の祝福がBGMでした。
最近ではフラワーシャワーのイベントでもBGMを流す結婚式場が増えてきています。
都心の結婚式場ではフラワーシャワーのBGMがNGの結婚式場もあります。
フラワーシャワーのBGM
基本的にBGMは1曲です。
フラワーシャワーが終わった後に、新郎新婦とゲストとの集合写真の撮影をおこなう結婚式場もあります。この時にBGMを流している場合もあります。
3.ブーケトス
新婦と独身の女性ゲストが参加する結婚式では定番のイベントです。
新婦が投げたブーケを見事キャッチした女性は次に結婚できるというジンクスがあります。
ブーケを投げない「ブーケプルズ」や、新郎がブロッコリーを投げて独身男性がキャッチする「ブロッコリー・トス」などのイベントが行われることもあります。
基本的にブーケトスは音楽は必要ありません。結婚式場によってはBGMを流す場合もあります。
4.バルーンリリース
バルーンリリースをおこなう場合は、バルーンリリース用のBGMを流すこともできます。
新郎新婦とゲストがBGMに合わせてバルーン(風船)を空に放ちます。
ちなみに風船の素材は土に戻るエコな素材で作られているのでご安心ください。
バルーンリリースのBGM
1曲です。一般的に爽やかで明るい曲が使われます。
披露宴
披露宴とは、挙式後に行われる新郎新婦のお披露目会のことです。
一般的に結婚式場に入れるのは、両親、親戚の近親者、親友など、50人ぐらいです。結婚式に参加できなかった方々にも新郎新婦を披露するのが披露宴です。
最近は、結婚式で100名以上が入場できるチャペルや、結婚式から披露宴まで一つの会場でおこなえるレストランウエディングなどがありますが、それでも新郎新婦のお披露目として披露宴パーティーが行われます。
披露宴ではゲストとの食事や会話を楽しんだり、さまざまな余興(イベント)がおこなわれます。披露宴の時間は2時間~2時間半が一般的です。
1.迎賓
ゲストを披露宴会場へお迎えすることです。
新郎新婦とご両親が披露宴会場の入り口に立ち、ゲストをお迎えします。ゲストへのおもてなしの始まりとなるのが迎賓です。
最近は迎賓をおこなう新郎新婦も少なくなっています。
迎賓の時間が長くなると披露宴の時間が短くなってしまうのと、披露宴用に衣装チェンジしたドレスが分かってしまうなどのデメリットがあるためです。
そのため、披露宴の初めにゲストへお礼を伝える「ウェルカムスピーチ」をおこなう新郎新婦が増えています。
迎賓のBGM
迎賓の時間は10分~20分までにするのが一般的です。
BGMは1曲をループ、または同様のBGMを1~3曲ぐらいとなります。
2.入場
新郎新婦が披露宴会場に入場します。
一般的には披露宴会場のドアをオープンして新郎新婦が登場し、披露宴会場の中央をゆっくりと歩きながら高砂に座ります。
披露宴会場の作りによっては、2階からの登場や外のガーデンから登場、巨大バルーンの中から登場など、入場のイベントもさまざまです。
新郎新婦の披露宴テーマに合わせていろいろな入場を演出してみてください。
入場のBGM
入場の時間は5分程度です。使用するBGMは1曲が基本です。
3.乾杯
晩酌人が簡単な挨拶をおこない「カンパーイ」とゲスト全員が乾杯します。
乾杯とケーキ入刀の順番が変わることがあります。
乾杯が披露宴パーティー開始の合図となるので、披露宴を盛り上げたい方は明るく楽しい雰囲気のBGMを選びましょう。
落ち着いた雰囲気のパーティーにしたい方はシックなBGMを選ぶとよいでしょう。一般的には明るい雰囲気のBGMが多いです。
乾杯のBGM
乾杯の時間は5分程度です。使用するBGMは1曲です。
一般的には「カンパーイ」の音頭に合わせてBGMを流します。
4.ケーキ入刀
新郎新婦が一緒にケーキをカットする儀式で「結婚後も食べ物に困らないように」という意味があります。
ケーキ入刀では、ゲストが新郎新婦の近くに寄って行って写真に撮ったりします。
ケーキ入刀の後に、新婦から新郎へケーキを食べさせてあげる「ファーストバイト」や、新郎新婦がご両親にケーキを食べさせてあげる「ラストバイト」が行われることもあります。
ケーキ入刀のBGM
ケーキ入刀の時間は5分~10分でBGMは1曲です。
ケーキ入刀後にファーストバイト、ラストバイトが行われる時にBGMを変える場合もあります。その場合はもう1曲BGMを用意します。
5.歓談
食事を楽しむ時間になります。
歓談中にゲストが新郎新婦に挨拶に来たり、写真を撮りに来たりします(新郎新婦はなかなか食事ができません)。
歓談の途中に余興や、お色直しなどがのイベントがおこなわれます。
一般的に余興は3つ~4つ用意されます。
ゲスト数名が踊ったり、ご親戚が芸を披露したり、ご親友が手紙を読んだり、ゲスト全員が参加できるビンゴ大会(くじ引き)など、余興は結婚式によっていろいろな余興が行われます。
歓談のBGM
歓談の時間は60分前後です。
60分から余興やお色直しの時間を差し引いた20分前後が歓談で必要なBGMとなります。
曲数は5曲~10曲(またはアルバム1枚)を選曲します。1、2曲だけ好きな曲を選び、あとは音響スタッフからの提案で曲を決めるのが一般的です。
ゲスト同士の会話の邪魔にならないようなBGMや、会話の邪魔にならない音量でBGMが使われます。
ゲストとの思い出の曲や、お世話になっているゲストが好きな曲などを流すのも、さりげないおもてなしです。
6.お色直し中座
新郎新婦がお色直し(衣装チェンジ)の為に、披露宴会場から一旦、退場(中座)します。
一般的に新郎より新婦の方が衣装チェンジに時間がかかるので、花嫁が先に退場してから新郎も退場します。
新郎(またはご親族、ご友人)が新婦をエスコートして退場します。もちろん新郎新婦が一緒に退場することもあります。
新郎新婦が披露宴会場に居ない時間(中座している間)にプロフィールビデオを流したり、「衣装チェンジの衣装はドレスか?和装か?」などのクイズなどがおこなわれたりします。
お色直し中座のBGM
新郎、または新婦が退場する時にBGMを流す場合は、1曲、または2曲必要となります。
お色直しを2回おこなう場合は、曲数も増えます。中座する際のBGMは明るい曲が選ばれることが多いですが、しっとりした曲を選ぶ方も少なくありません。
7.お色直し入場
新郎新婦が衣装チェンジして登場するイベントです。披露宴のメインイベントの1つですね。
ドレススタッフ、メイクスタッフのテクニックで衣装チェンジのスピードも違ってきますよ(ゲストを待たせない)。
ちなみに「お姫様だっこ」の中座、入場はハラハラします。倒れると衣装は破れてゲストにも被害が出るので、十分に検討しておこなってくださいね。
お色直し入場のBGM
新郎新婦が一緒に登場する場合は1曲になります。
別々に入場する場合はそれぞれ1曲づつ選ぶこともあります。もちろん1曲で別々に登場しても良いです。お二人の入場演出に合わせて曲数をお選びください。
お色直しを2回おこなう場合は曲数も増えます。
BGMは明るい曲から、しっとり落ち着いた曲まで、新郎新婦の個性や結婚式の雰囲気に合わせてさまざまな曲が選ばれます。
披露宴のメインイベントなので選曲は音響スタッフ任せではなく、お二人でセレクトすることをお薦めします。
8.テーブルラウンド
新郎新婦がゲスト卓を廻り、ゲストにサービスする定番のイベントです。定番はキャンドルサービスです。
新郎がビールサーバを背負ってビールを注ぐ「ドリンクサーブ(ビールサーブ)」や、写真を撮影する「フォトラウンド」、花をプレゼントする「フラワーサーブ」などもテーブルラウンドの演出として人気があります。
テーブルラウンドのBGM
照明の演出によってBGMが大きく異なります。キャンドルサービスやキャンドルリレー、アクアウォーター(光る液体)の場合は披露宴会場は暗くなるので、ロマンティックな曲が選曲されます。
ビールサーブや、フォトラウンド、バルーンを使った明るい照明でおこなう演出の場合は、明るくポップな曲が選曲されます。
BGMの曲数は3曲~4曲。または1曲をループして流すこともあります。ゲスト人数が多いほど時間がかかります。
9.ご両親への手紙
ご両親への感謝を伝える手紙を読むイベントです。
感動的なシーンになることが多いですが、最近では暗い雰囲気にしたくない方や、人前で涙するのを嫌がるご両親もいるので明るい雰囲気で手紙を読む場合もあります。
泣いて手紙を読む自信がない方は、手紙の朗読ではなく「サンキュービデオ」を流すこともできます。
ご両親への手紙のBGM
BGMは1曲となります。朗読している時にBGMを流す方、BGMを流さない方もいます。
朗読のバックミュージックとしてBGMを流す場合は、ボーカルの無いインストゥルメンタルや、オルゴール曲が選ばれます。
BGMのボリュームはかなり小さいので、ボーカルが入っている曲でもBGMとして使えます。ボーカルが入ってる曲の場合は、アコースティックギター、ピアノがメインの静かな曲が選ばれます。
10.花束贈呈
ご両親へ感謝を込めて花束を手渡すイベントです。
花束のほかに生まれた時と同じ重さのぬいぐるみ「ウエイトベア」や、生まれた年代のワイン。マッサージ機や旅行券など実用的なプレゼントする新郎新婦も多くなっています。
昔は両親との別れのイベントで悲しいシーンでしたが、最近は笑顔も溢れる明るいイベントにすることも多いです。
花束は両親へ手渡す場合と、義理の両親へと手渡す場合があります。もちろん両方をされてもよいです。お二人の感謝を込めてご両親へプレゼントしてあげましょう。
花束贈呈のBGM
BGMは1曲。または新郎の花束贈呈で1曲、新婦の花束贈呈で1曲の合計2曲を用意することもあります。
昔はしっとりしたBGMが使われることが多かったのですが、最近では明るいイベントにする方も多くなっており、明るく楽しいBGMも選ばれます。
11.退場
新郎新婦が披露宴会場から退場するイベントです。
退場のイベントは、新郎新婦が披露宴会場の出口まで会場の中央を歩いていき、新郎新婦がゲストに一礼してから退場してドアが閉まるまでが退場のイベントとなります。
披露宴会場よって、ベランダからガーデンへと退場したいり、2階への階段を上がって退場したり、ゲストテーブルを一回りしてから退場など、退場の演出もさまざまです。
退場のBGM
退場の時間は5分~10分で、BGMは1曲用意します。
退場の演出によって選ばれるBGMもさまざまです。どちらかと言うと、しっとりしたBGMより、明るいBGMが選ばれる傾向にあります。
12.送賓
披露宴が終了し、披露宴会場から出てきたゲストを新郎新婦、ご両親がお見送りします。
お見送りする際に、ゲストとちょっとした言葉を交わしたり、プチギフトや花など、ちょっとしたプレゼントを手渡すことが多いです。(※花はテーブルフラワーを利用することもできます)
送賓のBGM
曲数は1曲。または1曲~3曲、アルバム1曲など。こだわりがなければ音響スタッフの提案から選曲しても良いでしょう。
以上が結婚式から披露宴の流れと使用されるBGMです。
結婚式に必要なBGM全てを自分たちで選ぶのは大変です。ケーキ入刀や入場、お色直し入場など、大切なイベントだけをお二人で選んで、後は音響スタッフが提案するBGMの中から選ぶのも良いでしょう。全ての曲を用意する新郎新婦様は少ないですよ。